秘境への旅立ち
お盆休み、雲ノ平へ山友達と行ってきました。三泊四日です。
昨年の盆休み、行こうと計画していたものの台風のせいで南アルプスへと計画変更。
1年越しの山行となったわけです。
雲ノ平は祖父岳火山により形成された。黒部川の本流とその支流岩苔小谷に挟まれた標高2,500~2,700mの日本で最も高い位置にある溶岩台地である。面積は25万平方メートル。
池塘と岩が点在する高山植物の宝庫であり、それぞれ○○庭園と名付けらた庭園がある。
北アルプスの最深部に位置するため、どの登山口からでも当日中にたどり着くことが困難である。日本最後の秘境と呼ばれる。上部は森林限界のハイマツ帯で、祖母岳や庭園の登山の一部に木道やベンチが設定されている。
雲ノ平には、祖父岳(2,825m)と祖母岳の二つの山がある。
~wikipediaより~
秘境・・・なんと心地いい響きでしょう。
今回は新穂高温泉から北上して雲ノ平へと到達しました。
なだらか~な林道をちんたら歩きます。
微妙に登りでウォーミングアップにはちょうどいい感じ。
しかし今回はザックが肩に食い込む。美味いものを食いたくて、食料を持ち込みすぎたのが原因だ・・・
山友達Tさんは・・・
「俺、最近軽量化にハマっているんだよね!!」うん、軽そうである・・・
長いっす・・・
双六小屋まで6時間・・・
これ、ずっと登りなんです。あらかじめ地形図を見てわかっていたものの、いざ数字で出されるとへこむ。
コースタイムよりは早く進むから6時間はかからないにしても、長い。
この食い込みザックでそんなに登るの?
きったねーですが、雪が残ってました。
ここら辺は万年なのでしょうか。
おお、だいぶ上がってきましたよ。
写真中央下、小池新道入口です。あそこから来たか、と感慨深い。
やがて右手には標高高い山々が。
あれって槍じゃない?槍にちっこいトンガリあったっけ?と進む。
ちっこいのは小槍でした。このアングルって初めて見たのでわからなかった。
槍ってやっぱりトンガリ一本のイメージ。
鏡平山荘に着。ここら辺で俺はもうバテテました。
山友Tさん、早い。
いつものペースより大分早い。ザックパンパンで着いていくのがやっとだ・・・いつの間に早くなったんだろ?
俺も軽量化、検討しないと。
鏡平を進み槍と穂高連峰が見える。
あそこの縦走もしたいよねと先へ進む。
やがて見えた、双六小屋。4時間で着いてしまった。
個人的にはバテバテ、ここで一泊したかった!
ここからさらに双六岳、左方向に進む。テン泊予定地はまだまだ先だ。
双六岳山頂からの景色
歩いてきた道、山頂付近は、なだらかロードでした。
三日目に登ろうと計画していた鷲羽岳(右)、水晶岳(左)も見える。
三俣蓮華岳から
雲にかかったのが残念だが、槍と硫黄尾根。ずいぶん山奥に来ました。
鷲羽の裾には三俣山荘。初日の宿泊地です。
雲ノ平はまだ見えない。
初日の設営。ちょうど二張りできるところがあった。
なんと、ベンチレーションから鷲羽がみえます。うれしくて何回も見てた。
二日目
二日目は薄暗いうちに雲ノ平へ向けて出発。
いよいよ秘境に到達だ。
後ろを振り返ると槍と三俣山荘。
ついに見えました、雲ノ平山荘。こ、これが雲ノ平!!
そして奥に見える薬師岳。朝日を浴び、堂々としていて迫力満点だった。
テン場も見えてきた!!あ、あれ?テン場と山荘、離れすぎじゃない?ビール買いに行くのが面倒だよ・・・
秘湯 高天原温泉へ
テントを設営して秘湯 高天原温泉に向かいます。
ザックの軽量化ができたので足取りは軽い!と思ってたのも束の間、Tさんはやはり早い。
高天原温泉(たかまがはらおんせん)は、富山県富山市有峰黒部谷割にある温泉。
中部山岳国立公園(北アルプス)のもっとも奥、黒部川源流付近、水晶岳の麓の標高2,100mにある。山奥にあるため1日でたどり着くことは困難で、途中の山小屋で1泊を要する。本格的な登山でのみしか行くことができない、秘湯中の秘湯といわれている温泉である。昭和20年代頃まで操業していたとされる大東鉱業のモリブデン鉱山がこの付近にあったと言われており、そこで働く作業員たちが利用していた。
~wikipediaより~
秘湯中の秘湯!このフレーズ、ワクワクしないはずがない。
雲ノ平もそうだけど、温泉に入るのも楽しみだった。
沢沿いにある、秘湯に到着。
囲いがあるのは女湯です。
この小さいのと女湯の近くに大きな野湯があります。もちろん剥き出し。
さっそく浸かって楽しみました。ビールを飲んでいる人がいて羨ましかった・・・
ビールを持って行こうと思ったけど、Tさんに置いて行かれる可能性大なので泣く泣く我慢した。
さて、汗を流して・・・登りです・・・
再び雲ノ平まで登ります。何度、高天原山荘に泊まろうと思ったことか!!
温泉後の登りが、あんなにも精神的にきついなんて思わなかった。
再び雲ノ平に着いた時には、温泉後のさっぱり感は皆無。
雲ノ平についてからは進路を西へ。
雲ノ平には○○庭園と名のついたポイントが沢山あります。
西端には写真のアラスカ庭園があります。これを見るために、とっとこ歩いていきました。
小一時間歩いた景色がこれです。
うーん、いまいち・・・
次は祖母岳へ。
祖母岳山頂から雲ノ平山荘方面。
あ、なんか雑誌で見た感じのアングル。
このあとはテン場に戻りビールタイムです。
三日目は雨。登山予定の鷲羽岳、水晶岳に向かうも俺は疲れがたまっていたので途中で帰宅。
Tさんはきっちり、二山こなして帰ってきました。
四日目も雨。雨で重くなったテント、捨てたくなりました。
延々と穂高温泉に下って行くうちに、靴は浸水、雨具の内側は汗だか雨だかでグッショリ。
二人とも変にテンションあがってしまった。
四日間のうち晴れは二日間。まあ、上出来か。
鷲羽と水晶は、読売新道経由で行ってみようと思います。
重かった原因
担ぎ上げたガソリンです。
肉に卵、もち、早ゆでパスタ、棒ラーメン、米、フリーズドライ、コンビーフ、スパム、春雨。
ああ、僕は何泊する気だったのでしょう(笑)
予備食含めてこれなんですが、もう少しタイトにしてもいいかもなあ。
初日は牛タンとエビス。塩でいただく。
これ、最高にうまかった。人生で一番おいしかった牛タンだ。
カルビも焼く。白飯がほしくなった。
腹も小慣れたころ、ガッツリとスパゲッテ。
ゆで汁でコーンポタージュ。
早ゆでパスタは昼飯の定番。
二日目のビールは、よなよなエールと信州ナチュラル。
雲ノ平山荘で、よなよな850円。信州900円でした。山はやっぱり価値観がマヒしてくる。
ツマミ作り。スパムを炒める。
たっぷり卵、四個を流し込む。混ぜる。
あとはカルビ残りと、塩豚トロを焼く。
周りに良い匂いを充満させて申し訳なかった。
いや、ほんとは申し訳ないどころかニヤニヤしながら食ってたんだけども。
こんかいも、もちろんストームクッカーで調理です。
そしてもちろん重い。しかしこいつの軽量化でガス装備はできない。
もう虜です。
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