梅雨ですね。
梅雨真っ盛りです。蒸し熱い昼間と激しい夕立、いやーな季節です。
こんな時期、週末は何をしようかと悩みます。
梅雨の中休み、晴れ間があるときはたいてい平日。
ですが先週は山に行きたくなり、天気悪いのは覚悟で行ってきました。
急遽計画し蓼科山へ
先週の火曜日16日あたりに山行を決める。その時点での週末天気予報は曇りだったり、雨だったり。
しかし、題名にもある通りNEWアイテムを試したかったし、何より体を動かしたかった。
どこに登ろうか悩み、八ヶ岳に決定。南は何度か登っているので、未知の北側へと行くことに。
登山口は大河原峠。標高は2100近くあります。
ここには金曜の夜中に着きました。さて、仮眠するかと横になるも何でか寝付けない。
広い山奥の駐車場には他に車が一台、しかし人は乗っていないようで。山奥に一人かあ、と思っているとなにか不気味に感じてしまいました。
霊感はないし、霊を見たこともないのですが、ホラー関係は大がつくほど嫌いです。
周りは霧がかかり、聞いたことがない獣の鳴き声。ああ嫌な雰囲気。
今、目を開けたら窓の外から何か見つめているかもと考え始めたが最後、いよいよ我慢できなくなって30分ほど元来た道を戻り女神湖ほとりへ。
適当な駐車場で日が昇るまで仮眠しました。
明け方、気を取り直して大河原峠へ。
車は相変わらず先着していた一台だけ。
朝焼けと雲が、いい具合。
土曜日は午前なら天気はもつ、とのことだったのでテンションが上がる。
蓼科山への道を歩いていくと、佐久市最高地点の看板。右にある白棒がそれです。
気分が悪いだとーーーーー???
この時点で気分が悪く、足が重かった。
前日の睡眠不足のせい?ザックが久しぶりに重かった、いつも気を付ける序盤ハイペースで登ってしまった、考えられる要因は沢山あった。
この日のルートはコースタイムで5時間。午前中には余裕でテン場に着く手はずだったので、ゆっくり休憩しながら行こうと思った。
こんなに気分が悪かったのは初めてで、断念して帰ろうかと思ったくらいだ。
脳裏にDIOが浮かんだから、まだ余裕はあるなと気合を入れる。
最高地点からは、なだらかな道が続き気分が良くなってきた。
やっとエンジンがかかってきた。
蓼科山荘と蓼科山。雲一つない青空に向かって進む前に、燃料補給。
こんな時はカロリーが高い菓子パンがいい。休憩してすぐに山荘の人が現れた。
行程に余裕があるのと、体を休めるつもりでいたら一時間も話し込んでしまった。
山でなければ知らない人と、こんなに話し込まないだろう。
「こんなに天気がいい蓼科山は久々です」と、俄然やる気を出す言葉と共に小屋人さんは送り出してくれた。
広い山頂には、ほどなく到着。うーん、雲がもくもくだ。
話し込んでいた間にずいぶんと雲が上がってきたみたいだ。
蓼科神社を発見。
写真を何枚か撮り、先を急ぐ。
沢山の雲がわいてきて、何時間かで雨が降り出しそうだった。
蓼科山から下って天祥寺原へ。山頂はガスったり晴れたりの繰り返しみたいだ。
さっきはタイミング的に良かったんだと一安心。
お池たち
亀甲池です。
樹林帯の中にあらわれた池は、一言でいうと地味。
池の底が亀甲構造土といって、亀甲状になっているさまから名前がついたみたいです。
亀甲と聞いて変な想像したのは俺だけじゃないはず!
そして双子池へ。
名前の通り、池が二つあります。
雌池。テント場は雌池の周囲に張ることができます。一泊800円。
まずは、この先の双子池ヒュッテにてテント設営許可を。そして、ご褒美のビールを二缶買う。
こちらは雄池。なんと水場はこの池であります。
湧水だから綺麗ですよと、ヒュッテにいたパンチパーマおばちゃんが教えてくれた。
しかし、なかなかワイルドな仕様だ。テン場のトイレも険しい北アルプスにあるようなワイルドなトイレだし。
八ヶ岳って、もっと山ガールみたいなふわふわした印象だったけど、ここは良い。気に入った。
テントも張り終え、ビールを飲みながら肉を焼く。ダンロップのVS20は二度目の設営。まだ新品さがある。
ビール飲んで飯食って昼寝しても時刻は正午過ぎ。
時間を持て余したので近くの雨池まで散歩。
帰宅して午後3時前。激しい雷雨がやってきた。
ダンロップ様の新しいテントだ、雨など関係ないだろうと余裕で飯食ってたら底がちゃぷちゃぷする。
外を確認すると、なんとテント周りが水たまりになっている。どうやら窪地に張ってしまったようだ。おまけに土の水はけも悪い。
しばらくすれば雨もやむだろうと思い、水路を掘って水を流した。しかしゴミが詰まり、すぐに機能しなくなる。
この時点で午後6時。激しい雨はやみそうにもないし、水はどんどんたまる。仕方がないからテントを持って場所移動。
しかし、この悪天候に物好きが多くテント場はほぼ埋まり、木の根がいかにも寝心地悪そうな所しか空いていない。
仕方なしに木の根の上に・・・
だが、これがどうしてか寝っころがるとそんなに気にならない。不幸中の幸いだった。
雨は一晩中降り、翌日も雨。楽しみにしていた北八つ巡りはやめて早々に帰宅した。
NEWアイテム紹介
トランギアのストームクッカー。
これが新しいアイテムです。いったいなんぞや?と思うでしょうが要はアルコールストーブの五徳 兼 風防&鍋セットです。
中身はこんな感じ。フライパンもついてきますが、ヘリが浅いので自前の物をスタッキングしてみた。
手前のハンドルは鍋つかみ、その上に二つの鍋。
真鍮の物はアルコールストーブ、中央奥が五徳 兼 風防です。
これとは別で燃料用アルコールが必要です。
えー、山にこんな無駄なものを持って行くの?
ガスで十分じゃないか。
という声が聞こえてきそうです。
反論しようがありません。重いし嵩張ります。
わざわざ不便なものを使うことはないです、
しかし、アルコールストーブは僕にとってロマンアイテムなんですよ!!!
アルコールストーブのメリット
・構造が簡単で、滅多に壊れない。
よく壊れにくいものだってことは、調べていてわんさか出てきます。まあそんなハードには使わないんですけどね。
・音が静か。
ほぼ無音です。ガスのあのゴーーーーっ!!!という燃焼音はしません。夜中とか明け方前には良いです。
綺麗な景色で静かに湯沸し、ほら、素敵な空間が演出されるでしょう?
・最低限の風防や五徳、燃料を持って行けば軽い。
ウルトラライトが流行っている現在、これはありがたいかも。
燃料も目視で確認できるので、無駄に持って行く必要がありません。
もっとも、自分の場合はストームクッカーと飯作りのために大量のアルコールを持って行くんですがね・・・
・燃料調達が容易
アルコールストーブの燃料は、文字通りアルコールです。燃料用アルコールというものがあり、これを使います。消毒用アルコールでもいいみたいですが、煤が出るみたい。
燃料用アルコールというものは、薬局でたいてい売っています。
ということで、薬局さえあれば燃料が確保できるわけです。出先でアウトドアショップを見つけるのって、個人的に面倒くさい。
あらかじめ用意しておけって話なんですが、緊急の時はありがたいかも。
・マニアック
これが一番のメリットです。
山でも、そうそう見かけません。
山テントもザックも、服も堅実な装備だとおおよそ似たり寄ったりの山の中で、これなら少しは差別化できるなあと。
去年、某山岳会の人にアルストなんて渋いねえ!と言われたのはうれしかった。
他にもある思いますが、こんなとこ。
アルコールストーブのデメリット
沢山あります。
・火力が弱い、風に弱い。
まっさきに考え付くこと&一番のデメリットだと思います。
以前使っていたガスなら早くお湯も沸くし、風があっても風防でいけます。
しかし、この子は風にホント弱い!
それを解消するためのストームクッカーは良い物です。火力もストーブ単体で使うより強くなるみたいです。
・燃料の把握が難しい。
アルコールをストーブ内に適量入れて使うんですが、どれくらい入れればいいか悩みます。
少なすぎて途中で補給も手間だし、多すぎて残るのも困りもの。残ったらストーブに残しておくか、捨てるか、スポイトとかで回収しなくてはいけない。
だんだんと量には慣れてきたけど、気温とか風で燃料の減り、水の湧き時間が違うので難しい。
でも、そこが面白い。縦走していて残りの燃料から飯の献立とかを変えるのも好きな変態です。
・ちょこっとお湯を沸かすために段取りするのが面倒。
休憩にコーヒーを、とかで湯沸しの為に段取りするのが手間です。
まずアルコール入れるでしょ、五徳にセット、火をつける。湧くまで少し時間かかる。
こうなるとコーヒーいらん、ってなることが何度も・・・
でも静かなところで無音のアルコールストーブを使って、のんびり湯沸し待って飲むコーヒーってのも良いもんなんですよ。
・テント内で使うと目に染みる。
先週、雷雨の中調理せねばならずテント前室で使っていたら目がすこし痛い!!
もともとテント内で使うと目が痛くなるというのは知っていたけど、まさか本当だとは。
あやうくムスカ大佐になるところでした。
気になって調べると、不完全燃焼からくるホルムアルデヒドの発生やら、気化したアルコールやらが原因だとか色々なんです。
まあ、テント内では使うなってことです。
悪天でもテント外に腕だけ出して使うことはできるので、それで対応するしかない。
・火力調整がダルイ。
ガスならツマミを回せば火力は調整できるけど、アルコールだとできません。
だって、ツマミがないんだもの(笑)
トランギアなら消化蓋を少しずらして火力は調整できますが、面倒です。
他にもたくさんあると思います、デメリット。
でもそれでも使いたくなるのには、ロマンがたくさん詰まってるからなのです。
心なしか肉も美味しそうに見えるのでした。
来週も天気はいまいちかも。
のんびりキャンプでも行って来よう。
無料の良さそうなところを見つけたのです。
うーん、すでに楽しみだ。
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