南アルプス縦走記 最終話

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ここ最近、週末は山にも行かず大して体も動かさず、だらだら部屋で過ごしたりしております。

そんな感じでいると、なんとまあ11月も末。スキーシーズンじゃないですか。

気の抜けた体に、今シーズンの練習は耐えられるのか心配であります。

寒い時期に暑い盆の縦走記、やっとこさ最終回です。


沼口

 

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○8月11日(木) 晴れ 山の日

ルート:荒川小屋→中岳→前岳→悪沢岳→千枚岳→千枚小屋

4時半に起床、今日もコースタイム短い。5時間弱だ。

下界も恋しいし、今日中に千枚小屋を越して椹島まで行ってしまおうかなと考えた。

とりあえず千枚小屋に着いてから考えるか、と飯を食って6時前に出発。

まずは荒川前岳・中岳のコルへ。トラバースしつつ、やがて登り。

 

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少し登り、来た道を振り返る。ああ、今日もいい天気。

荷物もだいぶ軽くなった気がする。水込みで22キロくらいにはなったかな?

コルにはサクッと着きまして、前岳に登る。

 

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前岳。荒川前岳が正式名称のようだ。
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前岳からの眺め。懐かしい山々も見える。
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中岳と、ラスボス悪沢岳。いよいよ、だ。

前岳からの景色、よいですぞ。

いやあ、今日も晴れてしまった。ほんと、晴れ続きで申し訳ない。

稜線に出てからは、風が少し強かったため寒い。カッパを羽織る。ウインドシェルなんて大層なもの、貧乏人は持ってない。

続いて中岳へ。いよいよここから下り、悪沢岳にとりつく。

 

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荒川中岳
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避難小屋が見える。立派な小屋だなあ。
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途中の荒川中岳避難小屋では、山ガールが管理人?とお話し中。

さて、悪沢岳と中岳コルに到着。

登り始める前に飯を食う。飯食ってると、悪沢岳から人が沢山下りてくる。うんざりするほど下りてくる。

ここで、やり過ごしてから登ろうと考える。

ガレ場、岩場ですれ違うのはめんどくさい。

 

 

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悪沢岳への登り。美しいつづら折りがあった。こういうの好きだ。

悪沢の登りは、思ったほど大変ではない。ガレ場、つづら折り、軽い岩場とあり、飽きなかったからかな。

 

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悪沢岳手前に花の群生。

 

そして悪沢岳山頂へ。

景色は圧巻の一言。今縦走のクライマックス、そして山の日。この、お膳立てされまくった山頂は素晴らしかった。

北岳、仙丈ヶ岳や鳳凰三山も見えた。さらに千枚岳から椹島に下っていく尾根、登って来た山々・・・

もう気分は最高潮だった。

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悪沢岳。荒川東岳よりは、悪沢岳のがいいな。
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遠く恵那山も見えた。
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南アルプス北部。見切れ気味だが、右側には鳳凰三山も。
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富士山、君はいつも見えているね。
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千枚岳もすぐ、そしてテン場ももうすぐだ。
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千枚岳からの尾根。これを下るのか・・・なげえな・・・

そして先の千枚岳、手前にある可愛らしい丸山。

いよいよ、これらを登ればほとんど下っていくだけだ。

 

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丸山、ここにきて可愛らしい山。こんもりしてて癒された。

なだらかな丸山に登って、千枚岳へ。

千枚岳への登りは、頂上直下でやや緊張するところがあった。

 

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千枚岳の手前には花が沢山。
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赤丸付近で嫌な岩場があった。登り下り注意。

千枚岳に登頂。富士山方面にひらけていて、ここから日の出見たら奇麗だろう。

 

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千枚岳。うん、この山もカッコいい名前。
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こんな感じの岩が千枚岳の由来なのだろうか。

山頂にはネイチャーガイドと思わしきおじさんと、家族連れのパーティーがいたりと、なんだか下界が身近に感じられてきた。

いよいよ、この縦走も終わりに近づいてきたぞ。

さあ、千枚小屋まで下ろうではないか。

 

途中気持ちのいい木陰ロードを歩き、千枚小屋に着。

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木のトンネル。気持ちがいい。

時刻は10時前!おいおい、行動終了には早すぎないか?椹島まで行けちゃうだろ。

と悩んだ。下界が恋しくなり、早く帰りたかった。

しかし、千枚小屋からは東方面に展望が開け、goodな日の出が見られそうなので、予定通りここでテン泊することにした。

もちろんテン場はガラ空き。今日は山の日、これから盆休みに突入する人で、ごった返しそう。

なので設営場所は、かなり吟味した。絶対に移動する必要が無いように、慎重に慎重に。

そして、ベストな場所を見つけ設営。

 

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テン場は結構広い。これの倍以上のスペースが広がるのだ。
しかし、予想通り満員御礼となる。
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程よく空きスペースを確保し、入り口は林側へ。完璧な御一人空間だ!

ここでついに!6日間我慢していたビールを解禁した!!

5000ml缶を2本購入。スパムのカレースープ仕立てをつまみに、すぐ飲み干してしまった。

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残念ながらキリン。俺はスーパードライが好きなんだ。でもうまかったあ。

テン場では携帯電波はもちろん、ラジオでFMが入ったので聞いたり、ゴロゴロしたりと  ご機嫌な時間を過ごす。

 

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まるでキャンプに来た見たいだ。

13時ごろから人が来始め、15時にはほとんどテントで埋まってしまった。

わいわい賑やかなテン場。ああ、ガラガラなテン場でご機嫌に過ごしていたのが懐かしい。

 

ともかく、やっぱ盆休みはスゲーっす。他の山小屋もこれから人人人なんだろうなあ。うへえ、考えただけで嫌だ。

いつ行っても、どこのテン場でも人で埋め尽くされるようになったら、山辞めるよ。

あれだな、うちの会社の1週間早く始まる盆休み、まったく・・・最高すぎる!!!!!!

夜はシチューリゾットを食べ、翌朝の日の出を楽しみに就寝した。

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シチューリゾット、うまくないアルファ米も少しマシになる。

 

 

○8月12日(金) 7日目 晴れ

ルート:千枚小屋→椹島

4時半起床、まずは日の出を見にテン場から千枚小屋へ。

ここからは、いい具合に日の出が見られるはず。と宿泊を決めたんだっけ。

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この日もいい天気

おお、いい感じじゃないか。

と、まだ日が出ない空をしばし鑑賞。雲海と富士山。グラデーションのかかった空、やはり日の出は良い。

そして数分後、太陽が顔を出し始める。綺麗だ。

 

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雲海と雲の少ない空。富士山の豪華3点セット。

満足したし、ものすごく2度寝したい所だが早くテン場に着いてダラダラしたかったので飯食って出る。

6時30分、遅めのスタートでテン場の椹島へ向かう。

 

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朝飯のシリアル。スキムミルク、コンデンスミルクと共に。
食べやすいけど腹持ちは悪い

千枚小屋から椹島までは1500mほどの標高を下らなくてはならない。途中で飽きそうだ・・・

とっとこ下っていくと、木馬道についての看板が。なるほど、昔は馬が通っていたのか。

馬も下りは足に負荷がかかりそうだ。

 

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道は踏みしめられていて歩きやすい。

さらに下って水場のある清水平へ。

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冷え冷えでうまい水が出ている。

ここら辺までくると、気温もあってか少し暑い。そんな道を大きなザックで登ってくる人が大勢いた。

盆休みを利用して来た人たちだろう。くだりの俺は、意気揚々と進む。

 

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気持ちのいい道

終盤は傾斜のある道となり、登りの人は尚更きつそうだった。標高が低いのと、太陽とで気温もさらに上がってきた。

早く椹島でビール飲みてええ!!!!と進む。

そして椹島には風呂があるのだ!!!!!!風呂には数日入らなくても大丈夫だが、さすがに1週間近く入っていないと恋しくなってくる。

風呂にビール・・・ああ、早く到着しないかなと、ずんずん進む。

大井川が見えたころには、滝見橋がお出迎え。

 

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眼前の滝見橋に行くと名前の意味がわかる。
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滝見橋から登山道方面を見る。
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滝は虹を作っていた。涼しくて気持ちがいい。
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俺にとっては登山道出口にあたる看板。

さあ、あとは林道歩きで椹島だ!

途中林道から椹島に入れる わき道があるので、そちらを進む。

なにやら左手に赤い建物が。神社?のようですな。

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木々の間に赤い建物。
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立派な鳥居もある。
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よく手入れされている。

とりあえず旅が無事、ここまで進んだことに手を合わせ一礼。

特に意味は無いけど、まあゲンカツギです。

椹島には建物がたくさん、人もたくさん。

 

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登山基地!!なんか、かっちょいい。
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宿泊棟、水洗トイレ、自販機、売店、風呂なんでもある。

ああ、もう完全に下界感がする。

さあ、テント張って風呂行くべ!!!

と思いきや、受付は12時からとのこと・・・まじで?まだ10時なんだけど。

あと2時間も待つの????仕方ない、待つしかないのだ。

 

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受付の建物。なんか入るのに躊躇した。

それとも畑薙ダムまで帰ろうかなとも思った。暗くなる前に車に戻れるしなあ。

まあ、急ぐ旅でもない。のんびり待つことに。

本読んで、昼寝して12時。

 

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広い芝生があるが、テン場は奥の半分ほど。しかもサイトが区切られている。イマイチだ・・・

受付済ますと風呂は16時からとのこと。ふむ、ならばとテント張ってビールとつまみを買う。

つまみは缶詰を売店で3缶購入。ひとつ500円で1500円だ。下界なら1つ300円くらいか。

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油っぽい缶詰は最高。油ごと食った。マットひいて外飲み。

椹島って関係者なら車でこられる、アクセス良いのに高くねえか?と思うも金銭感覚は麻痺してるので、買いまくる。ビールも500缶を2本。

風呂上りにもう1本で3000円以上は使った。まあ山は仕方ないのだ。

 

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売店、食べ物屋

 

飲んで満足した後でも時刻は15時。まだ風呂には時間があるので付近を散歩。

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立派な建物。CMやらで使われそうだ。
奥のはベンチと思いきや、転落防止の丸太。

川に行く道があったり、建物見て回ったり、暇つぶし程度にはなった。

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水辺の広場、という割にはチャチ

そして、いよいよ16時。風呂じゃ。

7日ぶりの風呂は最高だった。もちろん体は念入りに洗ってから入る。

頭もさっぱり、ああ日本人でよかったと思う瞬間だ。

風呂上がってからはテントでごろごろ。早く家に帰りたいと思いつつ過ごす。

暗くなってからは蚊が出てきた。ムカつく。

テント内の蚊を全てつぶしてから、眠りにつく。

 

 

○8月13日(土) 8日目 晴れ

ルート:椹島→畑薙ダム

最終日、椹島での朝は少し暑い目覚めだった。

おまけに蚊がすごい。頭にくるくらい多いのだ。

遅めにおきたが、さっさと準備して下界に向かいたかった。

朝5時に出発。この日の行程はひたすら東俣林道を歩くだけ。林道は日が差すと暑そうなので、早い時間に行動終了させる計画。

椹島からはマイクロバスやらで畑薙ダムまで乗っていけるんだけど、俺は歩くことにした。

なんか面白そうじゃないですか!すべてを歩いてこそ、南ア南部をグルット1周したと言えるってもんだ。

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15キロ・・・なげえ・・・
ショックのあまりブレブレ

椹島から林道に出て、電柱には沼平(駐車場)まで15キロの表示が!

数字で出されると少し考えちゃう距離だ・・・しかし一度決めたことだ。歩いたらあ。

 

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聖沢登山口。ここから聖平小屋にいける。

30分も歩くと、聖沢登山口に。

聖平小屋、なかなか快適だったなあと思い出す。

ここら辺で林道歩きは飽きてくる。景色は大して変わらないし、つまらんのです。

 

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赤い聖沢橋は目立つ
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曇り空のおかげで、日差しが無くて助かる。

聖沢登山口の先に進めば新聖沢橋。

トラス構造の立派な橋だ。時折走るマイクロバスや車を恨めしそうに見ながら先に進む。

 

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グリーンな赤石ダム
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ダムの放水、見てみたいなあ。

赤石ダム湖が見えてくる。この先はトンネルを抜けるんだけど、真っ暗でチョイ不気味だった。

どんどん先に進む。頭の中は旅の思い出を振り返るでもなく「くそ、林道つまんねえ。なげえ!」と飽きれ全開。

 

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飽きた合間にカーブミラーで自撮り。
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畑薙橋。随分低いけどいいのかな?

そしてやっと畑薙橋が見えてくる。

ゴールはもう少しだ。テンションがあがってくる。

ちなみに東俣林道は俺とは逆に進む人が3組もいた。いやあ、物好きはいるもんだね。

 

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初日に通った畑薙大吊橋。少し感慨深くなる。
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横から見た畑薙大吊橋。

ついに畑薙大吊橋が見えた!

初日に渡った吊橋。ああ、ついに1周したんだ。林道歩いた甲斐があった・・・と感無量。

しかし、ゴールまであと少し。気は抜かない。

午前8時40分。ついに!畑薙ダム、沼平駐車場に到着!!

車に着いた時、ああああああああ終わったああああああと気が抜けた。

達成感も凄く、暫く喜びを噛み締めていた。

縦走終わったし、あとは旨いものでも食べたいなあ。

しかし、またあの糞長い林道を運転しないといけない・・・

南アルプスは中々ヘビーだ。

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